快適に暮らすために必須の断熱材の選び方

公開日:2024/08/15  


冬は寒くて暖房費がかさむし、夏は暑くてエアコンが効かないし、という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。しかし、断熱材は種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。そこで、本記事では、断熱材の選び方について、以下の3つのポイントに分けて解説していきます。

断熱性の高い素材とは

断熱性能を高めるためには、断熱材の熱伝導率が重要です。熱伝導率とは、温度差があるときに、単位時間に単位面積から単位厚さに流れる熱量のことです。熱伝導率が低いほど、熱を伝えにくくなります。

断熱材の熱伝導率は、W/(m・K)という単位で表されます。一般的に、0.05以下のものが高断熱材と呼ばれます。断熱材の種類によって、熱伝導率は異なります。代表的な断熱材の熱伝導率を以下に示します。

・グラスウール(16K)0.045
・グラスウール(24K)0.038
・ロックウール(MA)0.038
・高性能フェノールフォーム 0.022

このなかで、最も熱伝導率が低く、断熱性能が高いのは、高性能フェノールフォームです。高性能フェノールフォームは、発泡プラスチック系の断熱材の一種で、発泡剤に水を使用しています。そのため、発泡時に有害なガスを発生しません。

また、発泡密度が高く、気泡が細かいため、熱を伝えにくくなっています。高性能フェノールフォームは、断熱性能だけでなく、防音性能や防火性能にも優れています。ただし、高性能フェノールフォームは、他の断熱材に比べて価格が高く、施工にも技術が必要です。

一方、手頃な価格でよく使われているのが、グラスウールやロックウールです。グラスウールは、ガラスを溶かして繊維状にしたもので、ロックウールは、岩石を溶かして繊維状にしたものです。密度が高いということは、空気の層が少なくなるということです。

空気は、熱を伝える媒体としては非常に効率が悪いので、空気の層が少ないほど、熱の流れを阻害できます。グラスウールやロックウールは、断熱性能だけでなく、吸音性能や防火性能にも優れています。ただし、グラスウールやロックウールは、湿気に弱く、水蒸気が入ると性能が低下します。そのため、正しい防湿施工が必要です。

湿気に対する強さも断熱において重要

断熱材を選ぶ際には、湿気に対する耐性も重要です。湿気とは、空気中に含まれる水分のことです。湿気が多いと、空気の熱容量が増えます。熱容量とは、温度を1度上げるのに必要な熱量のことです。熱容量が高いと、温度が上がりにくく、下がりにくくなります。

つまり、湿気が高いと、室内の温度が一定になりやすくなります。これは、断熱性能を高めることにもつながります。しかし、湿気が高すぎると、カビやダニの発生や、建材の腐食などの問題が起こります。そのため、適度な湿度を保つことが大切です。

水に強い特徴があるのは、発泡プラスチック系の断熱材です。発泡プラスチック系の断熱材は、水分を吸収しにくく、発泡時に気泡を閉じ込めることで、水分の侵入を防ぎます。そのため、湿気による性能低下やカビの発生を防げます。発泡プラスチック系の断熱材は、水に強いだけでなく、軽量で施工しやすいというメリットもあります。

ただし、発泡プラスチック系の断熱材は、熱に弱く、燃えやすいというデメリットもあります。そのため、防火性能を高めるためには、特殊な素材を選ぶ必要があります。

燃えにくく熱に強い素材を選ぶ

断熱材を選ぶ際には、安全性も重要です。安全性を考慮する上で重要なのが、断熱材の燃えにくさです。燃えにくさとは、火や高温にさらされたときに、発火しにくく、燃焼しにくく、煙や有毒ガスを発生しにくいという性質です。燃えにくさが高いほど、万が一の火災時にも安全性が高いといえます。断熱材の燃えにくさは、難燃性や不燃性という言葉で表されます。

難燃性とは、火や高温にさらされても、自然に消火するか、燃焼が遅いという性質です。不燃性とは、火や高温にさらされても、燃焼しないという性質です。最も燃えにくく、熱に強いのは、無機繊維系のグラスウールやロックウールです。無機繊維系の断熱材は、ガラスや岩石を原料としており、火や高温にさらされても燃焼しません。そのため、火災時にも安全性が高いといえます。無機繊維系の断熱材は、燃えにくさだけでなく、吸音性能や防湿性能にも優れています。

ただし、無機繊維系の断熱材は、繊維が刺激物となって肌や呼吸器に影響を与える可能性があります。そのため、施工時には適切な保護具を着用する必要があります。

一方、発泡プラスチック系の断熱材は、熱に弱く、燃えやすいというデメリットがあります。発泡プラスチック系の断熱材は、火や高温にさらされると、発火しやすく、燃焼しやすく、煙や有毒ガスを発生しやすいです。そのため、火災時には危険性が高いといえます。

発泡プラスチック系の断熱材は、燃えにくさを高めるために、特殊な素材を選べます。たとえば、高性能フェノールフォームは、発泡プラスチック系の断熱材のなかでも、燃えにくさが高いといわれています。高性能フェノールフォームは、発泡剤に水を使用しており、発泡時に気泡を閉じ込めることで、燃焼を防ぎます。

また、発泡密度が高く、気泡が細かいため、熱を伝えにくくなっています。高性能フェノールフォームは、燃えにくさだけでなく、断熱性能や防音性能にも優れています。ただし、高性能フェノールフォームは、他の断熱材に比べて価格が高く、施工にも技術が必要です。

まとめ

熱伝導率が低く、湿気に強く、燃えにくい素材を選ぶことで、快適な室内環境を実現できます。断熱材の種類によって、性能や特徴が異なります。そのため、自分の家の状況や目的に合った断熱材を選ぶことが大切です。断熱材を適切に選ぶことで、快適に暮らすだけでなく、省エネ効果も期待できます。断熱材を選ぶ際には、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

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