注文住宅の断熱性能を高めるにはどうすればいい?

公開日:2025/02/15  

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断熱性能の高さは、注文住宅を建てるうえでこだわりたいポイントに挙がりやすいです。住宅の断熱性能が高いと、季節を問わず快適に過ごせるだけではなく、さまざまなメリットを享受できます。そこで今回は、住宅の断熱性能にスポットをあてて詳しく解説します。本記事が、断熱性能の高い家づくりの参考になれば幸いです。

断熱性能を表す指標

家の断熱性能とは、外部の気温変化から室内環境を保護し、年間を通じて快適な居住空間を提供するための重要な機能です。断熱性能が高い家は、冬季には暖房が逃げにくく、夏季には冷房が効率的に働き、光熱費の削減にも寄与します。

断熱性能を数値化するための代表的な指標には、UA値(外皮平均熱貫流率)とQ値(熱損失係数)があります。以下で、断熱性能を表す指標の具体的な内容や算出方法を見ていきましょう。

UA値

UA値は、住宅の外皮(壁、屋根、床など)をとおしてどれだけの熱が逃げるかを示す指標で、数値が小さいほど断熱性が高くなります。

具体的には「UA値(w/m²・K)=建物の熱損失量の合計(w/K)÷外皮面積(m²)」で算出され、断熱材の選定やその厚みが影響します。UA値が小さいほど冬季の暖房効率が高まり、光熱費削減も可能です。

Q値

一方、Q値は、住宅全体からどれだけの熱が逃げやすいかを示す指標です。「Q値(W/(m²・K))=各部の熱損失量の合計(w/K)+換気による熱損失量の合計(w/K)÷延べ床面積(m²)」で計算されます。

Q値も小さいほど断熱性能が高いことを示しますが、建物の延べ床面積が大きいほどQ値が低くなります。そのため、2013年の省エネ基準改正以降は、より正確な判断のためにUA値が主に用いられるようになりました。

断熱性能の高い住宅のメリット

高断熱住宅には、居住者に多くのメリットがあります。順番に内容を見ていきましょう。

季節を問わず快適に過ごせる

断熱性能が高いと、冬は暖かく、夏は涼しい室温を保てるため、外気温の変化に影響されにくく、家族全員が季節を問わず快適に生活できます。

光熱費を削減できる

高断熱住宅は、室内の熱が逃げにくく外気からの熱が入りにくい構造のため、暖房や冷房の使用量が減少します。エアコンやヒーターの使用時間が短くなり、電気代やガス代などの光熱費削減が可能です。エネルギー効率がよいため、環境にも優しい住宅といえるでしょう。

ヒートショックを予防できる

ヒートショックとは、温かい部屋から急に寒い場所へ移動した際、身体が急激な温度変化に対応できず、血圧が上下して脳卒中や心筋梗塞を引き起こす現象です。

とくに冬季に浴室やトイレで発生しやすく、交通事故よりも多くの死亡事例があります。高断熱住宅では、部屋間の温度差が小さくなり、家全体の室温を均一に保てるため、ヒートショックのリスクを大幅に減らせます。

家の耐久性をあげられる

断熱性能が高い住宅は、室内の湿度を適切に保てるため、湿気や結露が発生しにくくなります。家の内部構造や壁、床などの湿気による劣化や腐食を防げ、建物の耐久性が向上します。結露が少ない状態であると、カビの発生も抑えられるため健康面でも安心です。

住宅の断熱性能を高める方法

家の断熱性能を高めるためには、いくつかの具体的な対策があります。対策を適切に実施すると、室内の温度を一定に保てるため、快適な住環境を実現できます。以下では、住宅の断熱性能を高める方法を具体的に紹介します。

断熱性能の高い断熱材を使用する

断熱材は、家のなかと外の熱の移動を制御する重要な要素です。グラスウールやウレタンフォームなど、断熱性能の高い材料の使用により、熱の逃げを防げます。断熱材は、特性によって選ぶべき場所や効果が異なります。

そのため、家全体の断熱性能を向上させるには適切な素材を選び、正確に施工することが重要です。

気密性を高める

いくら断熱材を使っても、家の隙間から熱が逃げてしまうと効果は薄れます。

そこで、気密性を高めることで室内の空気が外に逃げるのを防ぎ、外気の影響を最小限に抑えられます。とくに窓やドア、壁の接合部など、熱が漏れやすい部分をしっかりと密閉しましょう。断熱性能を最大限に引き出せます。

断熱性能の高い窓・サッシを使用する

窓やサッシは家の断熱性に大きな影響を与える要素であり、適切な選択が重要です。

たとえば、ペアガラス(二重ガラス)やトリプルガラス(三重ガラス)など、複層ガラスの採用により、窓からの熱の出入りを制御できます。トリプルガラスはより高い断熱効果を発揮しますが、その分コストも上がるため、住む地域や気候条件に合わせて選びましょう。

まとめ

注文住宅の断熱性能を高めることで、快適な住環境が実現し、季節を問わず安定した室温の維持が可能です。断熱性能の高い住宅は、光熱費削減やヒートショックのリスク軽減などのメリットもあり、長期的な住みやすさと安全性を提供します。具体的な方法として、断熱材の適切な選定、気密性を高める施工、断熱性能の高い窓やサッシの採用が挙げられます。これらの対策により、エネルギー効率が向上し、環境にも優しい住宅づくりが可能です。本記事を参考に、ぜひ断熱性能の高い家づくりを目指してはいかがでしょうか。

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